§1 各過去問集についての所感
と銘打ってはみたものの、使ったことがあるのは「司法書士 一問一答 合格の肢」(以下「合格の肢」)と「竹下流過去問攻略分析&演習」そして「オートマ過去問」だけです。
しかも「オートマ過去問」は会社法・商法のみという体たらくぶり。(合格の肢を使わなかった理由は購入当時に改正法に対応していなかった為)
では、以下各過去問集のご紹介です。
1. 司法書士 一問一答 合格の肢(全6冊)
ぼくは2015年度版しか持ってないんですが、2016年度版から出版社が変わったみたいですね。(倒産したみたいです。H27.7に破産手続開始決定)
出版社が変わっても答えを隠すシート入ってるんだろうか。直前チェックや表のマス目を隠すときにも愛用しているんですよね。入ってないと魅力が半減です...。
それはさておき、
試験形式の多肢択一では、正誤の数を解答する問題を除き、全ての肢がわからなくても3つ(あるいは2つ又は4つ)の正誤がわかれば解答することができます。
ですが試験勉強の時点でそんなことやって解答できたとしても何の意味もないので、学習時には全ての肢を解いて検討していると思います。
それならば初めから一問一答でいいのでは、ということでこの肢別過去問集です。
ここで一問一答の利点をあえて挙げる必要も無いと思いますが、ぼく個人の意見として2点。
- 時間短縮
- 理解が深まる
前者の短縮できる時間とは、肢の組合せをする時間と、5肢を解いた後に解説を見る場合の肢を見返す時間、です。
後者の理由として、5肢をまとめて解く場合は、無意識にでも他の肢と比較して考えていることや、他の肢の正誤の数で予め、検討する肢の正誤がわかった状態で解いてしまうこと等があり、5肢それぞれを十分に検討しているとは言い難いことがありますが、一問一答の場合にそういったことはありません。
収録しているのは平成10年から前年度までの過去問で、それらを肢別にバラし、条文順に並び替えてあります。
分量としては、たとえば第1巻の民法1総則・物権なら初めての場合でも全問やって5時間弱、一番分厚い不動産登記法で6時間なので、繰り返しての学習がしやすいです。またB6に近いコンパクトサイズ(ごく僅かに大きいです。数ミリ程度)なので携帯しやすく、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を利用しての学習にも向いています。
ただ留意しておいて欲しいのは、平成10年以前の過去問と、平成10年以降の過去問であっても著者が不要と考えたものについては収録されていないということです。
(ところで、そもそも何で平成10年なんでしょうか?)
2. 竹下流過去問攻略分析&演習(全2冊)
こちらは過去5年間の実際の試験問題(A5サイズに縮小されてはいますが。実際の試験はA4)と、それらの解説がされたもので、午前と午後の2冊に分かれています。もちろん記述の設問も収録されています。
マークシートも付いているので、実際の試験の感じを体験したり、午後の時間配分の練習などとしても使えます。
(なので模擬試験とか受けられる方は要らないと思います。)
巻頭では出題傾向の分析もされているので、今年度の学習の参考として、当該部分だけは早めの段階で読んでおくのがいいと思います。
ぼくは巻頭ページを読むだけ、という贅沢な使い方をしました。やる時間が無かっただけなんですが...
3. オートマ過去問(全9冊)
ぼくが使ったのは会社法・商法のみなので、そのレベルでの紹介しか出来ないことをお許しください。
こちらは「合格の肢」と同様の肢別の過去問集なのですが、平成10年以前の過去問も収録されています。
ですが著者が不要と考えたものはカットされています。それでも分量は「合格の肢」の会社法・商法と比較すれば多いです。
(ぼくは基本書やサブテキスト、問題集には1冊に掛かった時間を扉ページなどにメモするのですが、この「オートマ過去問」には1時間20分と書いてありました。絶対ウソです...。2回目以降は間違った問題等しかやらないので申し訳ないですが全問題を解いた場合の所要時間は不明です。おそらくは8時間程度)
他の科目もページ数で比較すれば明らかに「オートマ過去問」の方が多いです。
手持ちの「オートマ過去問」と「合格の肢」の1ページ当たりの問題数を比較しても、同じか、あるいは「オートマ過去問」の方が多いので、やはり問題量は「オートマ過去問」が多いと思われます。
過去問集で問題が多い(充実している)というのは良いことです。
また解説も充実しており、関連知識などもともに掲載されています。なんと言うか、手が込んでいるなぁという印象です。(何様)
ただ、総合問題としての多肢択一問題は要らないと思いました。
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